平成創作落語の会 赤とんぼ〜桂三枝〜平和への祈り

平成創作落語の会 IN繁昌亭  12月20日

プログラム


桂しん吉     牛乳時代(中島らも作)

桂三金      奥野君の幽霊

桂小春団治    アーバン紙芝居

中入

林家花丸     花丸版ないもん買い




桂三枝      赤とんぼ

コーラス:関西大学グリークラブOBパープルシックス

三枝師匠のネタおろし赤とんぼ最高でした

今回のネタおろしの「赤とんぼ」は10月くらいに私が師匠の★いらっしゃ〜い亭★掲示板に書き込みをした時に、師匠からの返信で赤とんぼという新しい創作落語をやりますということをお聞きしててその後もやはり同じ師匠のHPのこれまたほとんど毎日のように更新してはる多分師匠自らが撮影した写真入りのブログでも赤とんぼを舞台にかけるまでのプロセスなどアップされてはったんでとっても楽しみでもあり、実際昨日聴かせていただいて噺の中に織り込まれた意表を衝く数々の演出にこれまでも200作近い創作落語を生み出してきはった三枝師匠がひとつの作品を創り上げていく過程の一端をほんの少しですが垣間見させていただいたような感動を覚えました。

赤とんぼの中で歌われる懐かしい童謡の数々とともに作品そのものが私にとって特別のものになりそうです。
軒簾の出囃子がかかって舞台の袖から三枝師匠の足袋が見えるのを今か今かと待ち構えてたら…あら〜なんと

白のタートルに黒のジャケットと黒のパンツで登場

コーラスの皆さん6人分の着物がそろわなかったから私が合わせなしゃあないと言うてはりましたが確かにその後登場の6人の皆さんはお揃いの黒いタートルに黒いパンツで三枝師匠の白のタートルとのコンビネーションもバッチリで着物やなくて大正解やと納得

さていよいよ噺の中身に…


三枝師匠の創作落語はとにかく面白い

文句なしに真っ直ぐに笑える

そしてどこかに漂う哀愁も…

哀愁を笑いでくるみなおかつ夢と希望を聴き終わった後に私の心に残してくれます。

タイトルは赤とんぼですが中で歌われた歌は…

赤い靴、月、シャボン玉、肩たたき、そしてどんぐりころころ、埴生の宿、赤とんぼ、浜辺の歌、里の秋…

中でも里の秋は聴く人が聴けば決して声高ではないのですが平和への強いメッセージ性を内に秘めた名曲です。

三枝師匠のブログを拝見して、ものごころつく前に戦争でお父さんを亡くされた師匠のこの里の秋に寄せるの平和への想いを感じ…

私がなぜ桂三枝という噺家の創作落語に心の琴線を揺さぶられるのかを気付かされたようか思いがしました。

♪静かな静かな里の秋
おせどに木の実の落ちる夜は
ああ母さんとただふたり
栗の実煮てます囲炉裏ばた

明るい明るい星の空
鳴き鳴き夜鴨の渡る夜は
ああ父さんのあの笑顔
栗の実食べては思い出す♪

浜辺の歌は何度もリメイクされているあの名画二十四の瞳(原作壺井栄)のラストシーンで戦争で欠けてしまった同級生たちを偲んで大人になった子どもたちと大石先生が久しぶりに再開した同窓会で歌う歌です。涙なくしては観られないなんとも悲しくけれど美しく平和への希や願いを観る人の胸に刻み込む名場面です。

どんぐりころころにまで平和へのメッセージがあるんだ…と童謡マニアの部長に語らせてはりました。

札幌支社からやっと大阪本社にもどってきた高野くんに先輩がある重大な忠告をしてくれるところからがはなしの始まり…

部長が極めつけの童謡マニアでちょっとでも童謡に興味をもっていると見込まれたらエラい目に合うからくれぐれも気をつけるようにと…

ところが高野くんのヨメさんは保育士(笑)で童謡をうたいながら家事をしているから高野くんもかなりの童謡通…

ある日部長室に
呼ばれた高野くん…

赤とんぼというタイトルですがどんぐりころころ…がおいしいとこさらってました

まだまだできたてほやほやの創作落語やからネタはもちろんバラせませんが…

ちょっとだけ(笑)

どんぐりころころは二番まではよく歌われてるが三番があるんだ。教えてあげるから…と部長に童謡酒場に誘われます。絶対絶命の高野くん(笑)

どんぐりころころ泣いてたら
仲良し小りすがとんできて
落ち葉にくるんでおんぶして
一緒にお山につれてった
これが3番

そして部長が作詞した4番はどんぐりころころの歌をエンドレスに(笑)
終わらへんやん


この4番はヒミツでーす

「三枝のずっこけ」もたっぷりサービスしていただきました。

ジーンとさせたかと思うとズコっとこけさせる自由自在な三枝ワールドまたまた長かった〜っ

小一時間もあったんでしょうか?
いつもながらほんとに時間を忘れさせる三枝の世界にこころゆくまで遊んでしまいました。

里の秋の三番の歌詞です

さよならさよならやしの島
お船に揺られて帰られる
ああ父さんよご無事でと
今夜も母さんと祈ります

さげを言って緞帳が降りかけたら三枝師匠が幕を上げてという合図を舞台袖に向かってしはりました。

最後はきよしこの夜をいっしょに歌いましょう♪と…

わぁ〜私かて三枝師匠と同じように中学時代合唱部やったんやで〜
まかして―とばかり張り切って歌いました。
ツーコーラス目は

silent night…♪
まかして〜
なんか知らんけど唯一英語で歌えるのが聖夜で―す♪(笑)

終演後までまだまだ三枝師匠の歌は続きます…

水島〜ぁ
埴生の宿


キャンドル



ホンマに歌うのが好きなんでしょうか?
お客さんへのサービスも心からご自身が楽しんではるように見えます。

寒い中ジャケットだけでおちゃめなギャグもはさみフェンスにしがみついて「水島〜っ!」まだやんのんかいな!…と思わず突っ込み入れたくなるほどノリノリの三枝師匠でした。

あー歌い過ぎてのどが痛い〜ポロッとちっちゃな声で言うてはりました。

全力投球の上方落語協会会長桂三枝がいる限り繁昌亭も上方落語もますます上向きで来年も大盛況間違いナシですね

本当にお疲れ様でした。

来年は1月2日と3日れんちゃんで大好きな繁昌亭に大好きな三枝師匠を聴きにまいりま〜す

写真は終演後いつものように外に出てお客さんとコミュニケーションタイム。舞台であんなにたくさん歌いはったのにまだ足りない???キャンドルを手にお客さんより先に外に出て繁昌亭前で一曲(三枚目の写真)、歌い終わったと思ったらとっとことっとこ今度は繁昌亭前の駐車場に入っていってまた埴生の宿を一曲歌いはりました。そして舞台にも登場した三象さん扮する「ビルマの竪琴」の水島上等兵に向って「水島〜ぁっ〜!!」(二枚目の写真)・・フェンスにすがっておちゃめなポーズのサービスを・・・参りましたぁ〜

ホンマにサービス精神ピカ一の会長です。芸人さんの鑑ですね。
毎回三枝師匠の姿勢には頭が下がります。


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